コロナ禍、マスクの着用が日常化し、口紅をつけていない方もいれば
リップメイク(口紅・グロスなど)を普段通りにつけられている方もいます。
日本人は西洋人に比べると唇の色が暗い(ダークリップ)ので
血色が悪く見えがちです。
口紅・グロスなど塗らないとマスクを外した時に顔の印象が
全体的に暗く見えたり、不健康に見えたりします。
唇は顔の印象を明るく変えることができるパーツです。
モデルや芸能人にも大人気のリップアートメイク。
日常生活での色落ちの心配がなく、
マスクを取ってもいつでも血色の良いふっくら唇。
理想の形・色をキープできると爆発的に人気と需要が高まっています。
リップアートメイクってどんなものなのか、
リスクや価格などを解説しています。
リップアートメイクを受けたいと思っている方、是非参考にして下さい。
スポンサードリンク
リップアートメイクとは
リップアートメイクとは、唇に色素を注入する施術です。
日常生活での色落ちの心配がなく、食事や会話も気になりません。
唇を大きくし、より魅力的に見せる効果も期待できます。
人気の口角が上がったアヒル口のように見せることも可能です。
こんな方にリップアートメイクがおすすめ
●唇の血色を良したい
唇の色素が薄い方・唇の色が暗い方でも血色を感じるような
自然なピンク色の唇を演出することが可能です。
●唇の形を整えたい
リップアートメイクで唇の形を変えることも可能です。
唇の形を左右整ったきれいな形にしたり、唇の厚みを出したりすることもできます。
●口角をあげたい
年齢とともに肌のたるみによって口角が下がっている方は
口角が上がったきれいなリップラインを描くことも可能です
●唇の周りのくすみを取りたい
唇周辺がくすんでいると、口紅を塗っても思うようにきれいな色味が出ない、
リップアートメイクは唇の形、色味を変えるだけでなく、
くすみを取り除くことも可能
●メイクの手間や時間を省きたい
アートメイクでくすみのない唇を手に入れれば、
リップメイクはしなくても顔色が明るく見えます。
毎朝のメイク時間を短縮できるだけでなく、化粧直しの手間もほとんどなくなります。
食事をした後こまめに塗り直していた口紅が不要になり、
どんなときでもきれいなリップが持続
●すっぴんに自信を持ちたい
すっぴんになってもきれいでいたい。
リップアートメイク施術の種類
リップのアートメイクには、「リップライン」と「フルリップ」の
2種類の施術方法があります。
●リップライン
唇全体ではなくリップラインのみに色素を入れる方法。
輪郭がくっきりとし、唇が薄い人でも立体感が出せます。
口紅やグロスを少し塗ると、より魅力を引き出すことができます。
メイクでもリップペンシルがあるように、
リップラインの縁取りのみ行う「リップライン」という施術があります。
ベースメイクとしてリップメイクの土台を作りたい、
もともとのリップの形を整えておきたい、という方にお勧めです。
メイクで色んなカラーを楽しみたいという人にも、メイクの楽しみを残せる方法となります。
●フルリップ
唇全体に色素を入れる手法で、血色が悪い、色素が薄い方でも元の色をカバーします。
リップが明るい色味に変わることで、顔全体の印象も若々しくなります。
すっぴんの状態でもリップが完成した状態を保つことが出来るのが、
唇全体に色を入れるパターンの「フルリップ」です。
その他(クリニックによって色々技法があります)
シャドーリップ
リップラインを入れずにサークル技術とグラデーション技術を用いて、
メイク感のない自然な見た目に仕上げる
ハーフラインリップ
唇の輪郭を整えるためにリップラインを入れます。
その後、唇半分くらいまでグラデーション技術を使い、
ラインをぼかして自然で印象的に仕上げる
リップアートメイクのメリット
●唇のバランスを整えることができる
●顔の印象を明るくすることができる
●口紅・グロスを塗らなくても血色の良い綺麗な唇が維持できる。
●顔全体のバランスを整えることができる
リップアートメイクのリスク
●リップアートメイクは粘膜へ着色をするため痛みや腫れが出やすい
●色素が入りにくい部分でもあり、色素が定着しにくい
●施術によって、口唇ヘルペスなどの感染症になるリスクもあります。
●色素の除去が困難
※痛みには個人差がありますが、
リップアートメイクでは施術時に麻酔を使用するのが一般的です。
施術前に麻酔クリームを塗りさらに痛みが強い場合は麻酔注射を用いることもあります。
リップアートメイクは1回で完了?
アートメイク全般に言えることですが、
リップのアートメイクでも1回の施術で全てが完了するわけではありません。
個人差はありますが、完全に終了するまでは2〜3回の施術が必要です。
また、アートメイクは皮膚に傷をつけて傷口にカラーを入れていく手法なので、
施術したては傷口からカラーが抜けやすくなっています。
なるべく動かさない、触らないことが1番ですが、
リップは食事や歯磨きなど日常生活で触れずにはいられない部分。
どうしても退色しやすくなってしまいます。
※大切なのが保湿すること。
美容クリニックから処方されるワセリンや、リップクリームなどを使ってしっかりと保湿して下さい。
※施術後に口唇ヘルペスになる方がいます。
過去にヘルペスになった経験がある方は再発する可能性が高いので注意が必要です。
クリニックから処方される予防の薬をきちんと服用して下さい。
アートメーク後はMRI検査が受けられない?
アートメイクで使用したインクに酸化鉄(金属)が多く含まれていると、
MRI検査を受けられません。
そもそもインクに限らず、腕時計やアクセサリー、アイシャドウなどの
化粧品に含まれる金属も、MRI機器の中に入れるのはNGです。
電磁波に反応する金属をMRI機器に入れたまま検査を始めると、
ごく稀にそこに熱がこもったり、画像が乱れたりしてしまう可能性があります。
また皮膚に酸化鉄の含有量の多いインクが入っていると、
その部位が熱くなってピリピリしたり、火傷してしまうことも考えられます。
インクに含まれる鉄の量を判断するのに分かりやすいのは、
アメリカ食品医薬品局(FDA)やヨーロッパの安全規格(CE)の認可があるかどうか。
この認可を受けたインクは安全において厳しい基準をクリアしており、
鉄の含有量もわずか。MRI検査を受けられる可能性が高いです。
逆にFDAやCEの認可を得ていない、
安価なインクは、酸化鉄を多く含んでいる可能性が高いです。
美容クリニックでのアートメイクで使用する染料はFDA認可のものが主流ですが、
取り扱っている染料の種類は医療機関によって異なるので、
MRI検査の可否については自身で判断をせずに、必ずMRI検査を受ける医療機関で
アートメイクを施している旨を伝えて相談してください。
※近年では金属成分を含まないとされるオーガニックの染料も開発されています。
リップアートメイクの持続期間は?
個人差はありますが、リップアートメイクの持続期間は1年~3年ぐらいです。
リップアートメイクは唇の表皮に染料の注入をおこないますが、
表皮は定期的に皮膚細胞の生まれ変わりであるターンオーバーを繰り返すので、
次第に色素が皮膚の外側に向かって押し上げられて、少しずつ退色していきます。
色素が完全に消えることはありませんが、
退色のスピードには個人差があって、代謝の良い人ほど皮膚細胞の生まれ変わりが早いので、
色素が退色しやすい傾向にあります。
スポンサードリンク
リップアートメイクを受けられない方
●ケロイド体質の方
わずかな外傷でもケロイドが生じてしまう体質の方は施術を受けることができません。
●皮膚疾患・血液疾患・感染症の方
血液の病気がある方 (白血病・A/B/C型肝炎・エイズ等)
施術部位に未治癒の外傷や皮膚疾患、感染症を患っている方
●妊娠中・授乳中の方
妊娠中・授乳中は女性ホルモンの働きによって皮膚が敏感になっていますので
肌トラブルを引き起こすリスクが通常より高くて痛みも感じやすいです
また、麻酔など胎児への影響を考慮してアートメイク施術は適切ではないとされています。
●心臓疾患および服薬中の方は主治医の許可が必要
心臓の病気のある方、ペースメーカー等を使用されている方
高血圧や糖尿病、自己免疫疾患、がん治療終了後の方、
ステロイドを服用している方などは、アートメイク施術を受ける際に
主治医の許可を得る必要があります。
●パッチテストでアレルギー反応が認められた方
金属アレルギーやアトピー性皮膚炎、肌が敏感で施術に
不安がある場合は医療機関で事前にパッチテストを受けることが可能です。
パッチテストでは耳の後ろなどの目立たない部位に微量の染料を注入して、
異常が生じないかを診断します。
●1カ月以内に顔の美容施術を受けた方
ヒアルロン酸注入などの美容施術後を顔に対しておこなった方は、
顔のパーツの形が変化するため、少なくとも1カ月以上は期間をあけてから
アートメイク施術を受けることが推奨されています。
※アートメイクは、その人の状態によって受けられない場合もあります。
施術が可能かどうか、事前にクリニックへ相談してみて下さい。
リップアートメイクの価格
リップアートメークは自費診療になります。
クリニックによっても価格は様々ですが、
フルリップ2回セットで10万円以上に設定されていることが多いです。
大阪の相場は2回~3回で11万〜15万位だと思います。
アートメイクはどこでするの?
表皮に針で染料を注入して色素を定着させるアートメイクは
厚生労働省がアートメイクを医療行為として認定されています。
施術をおこなうことが認められているのは医師免許を持ったドクター
またはドクターによる指導を受けた看護師のみ、
それ以外の業者が施術をおこなうことは医師法違反です。
アートメイクは1990年より化粧の手間が省けると広がり始め、
サロンやエステでの施術が主流であったアートメイクですが、
人気の高まりにつれ、不衛生な環境や知識、経験不足の施術者による
トラブルが多く聞かれるようになっていきました。
2005年にアートメイクは医療行為と認定されてからも
アートメークをしたい人にとって、アートメイク=サロンのイメージが強く
美容サロンが違法行為をしていることは知らずに通っていた人が殆どです。
医療機関に比べ、エステ店などでの施術は料金が半額以下と
割安なケースが多いため、安いからというだけで選ぶ消費者も多いのも事実です。
一昔前は、美容サロンでのアートメークのトラブルも多く、
美容サロンで失敗した、仕上がりが気に入らないので、
アートメークを取ってほしいなど、クリニックに駆け込み
高額な治療費を払って医療機関でレーザー照射を受ける方も多かったです。
国民生活センターへの健康被害の報告も相次いでおり、
95%はエステ店などでの皮膚の腫れや化膿だけでなく、
角膜に及ぶ損傷など深刻なものもあります。
針の使いまわしなどによる、B型・C型肝炎などの感染症リスクは後を絶ちません。
さらに、アートメイクをしていた美容サロンや施術者が
取り扱っているインクも個人輸入も多く
卸業者を通し使っていた色素のなかに、
実は発がん性物質が含まれていたことが発覚されています。
日本ではアートメイクが医療行為に当たると厚生労働省から通達が出たのが2005年です。
実際には資格を持っていないのに「資格を持っている」などと
説明して施術を行われたというケースも存在したため、
違法かつ悪質な業者が横行していることに対して、
2006~2011年の間に警視庁が本格的な摘発に乗り出したため、
一時期よりは無資格サロン・無資格施術業者も減少しています。
※美容サロン、デザイナーやエステティシャンが施術するのは違法です。
アートメイクを医療行為とするのであれば、
器具や施術者はもちろんのこと、色素も全て安全なものであるべきなので
今は安心してうけて頂けます。
アートメイクを受けたいと思ったら、信頼できる医療機関で受けてください。
ナース美奈子のまとめ
マスクの着用が日常化がされ、リップアートメイクの人気がさらに高まっています。
リップアートメイクは食事の度に口紅を塗りなおす必要がなく、
マスクを外しても唇の血色は良く、ふっくらと見せることができたり、
スッピンでもきれいなリップを維持できたりとメリットがたくさん。
年齢によって下がった口角やくすみもきれいに消すことができます。
ただし、唇は粘膜で皮膚が薄いため、痛みを感じやすく腫れるリスクもあります。
施術を受けた後からデザインを大幅に変更したり完全に除去することは困難なので、
あらかじめデザインの技法ごとに異なる仕上がりの特徴など
自身と相性の良い色味の選び方を知っておくことが、
施術による後悔や失敗の防止になりますので
後悔のないように何でも話せる信頼のできるクリニックを選んでください。
最後まで読んで頂きありがとうございました(#^^#)
スポンサードリンク
日本ブログ村と人気ブログランキングに参加しています
良かったら応援してください(#^.^#)