シワ、たるみには、ボトックスやヒアルロン酸が有効ですが、
近年、シワ・たるみに対してPRP皮膚再生療法をされる方が増えてきています。
PRP治療は自然な若返りを叶える素晴らしい治療ではありますが、
実は、PRPの特性によって治療が向いていない部位もあります。
最近シワ・たるみは気になりだしたけど、
ヒアルロン酸注入とPRP皮膚再生療法なら
どちらを選べば良いのか解らないと言われる方が多いので
今回は、シワ、たるみに対して部位別に有効な治療方法。
PRP皮膚再生療法とヒアルロン酸注入の比較など解説しています。
是非参考にして下さい。
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ヒアルロン酸注射とは
ヒアルロン酸注射は、シワやたるみによる凹みなど気になる箇所に
ヒアルロン酸を注入することで、肌のふくらみやリフトアップ効果が期待できる治療です。
ヒアルロン酸には様々な種類があり、その硬度によって鼻やあご、
涙袋といった部分のプチ整形としても利用されています。
PRP皮膚再生療法とは
PRP皮膚再生療法は、自分の血液中の血小板が放出する様々なサイトカイン(成長因子)の力で
肌を再生する最新の治療です。
肌が若返り、目の下のクマや薄毛にも効果があるとして注目を集めています。
自分の血液なので副作用の心配もほとんどありませんが、
効果を発揮するまでには1か月程度と緩やかな変化ですが、
持続時間は1~3年と長期的な効果を得られるのが特徴です。
PRP皮膚再生療法は自然な若返りを叶える素晴らしい治療ではありますが、
実は、PRPの特性によって治療が向いていない部位もあります。
PRP皮膚再生療法については、下記を参考にして下さい。
※しわ、たるみにPRP皮膚再生療法をしたいと思っている人!効果と価格とリスク
ボトックス注射とは
ボトックス注射は、ボツリヌス菌がつくるボツリヌストキシンという
たんぱく質を筋肉に注入することで筋肉を弛緩させ、
局所的にその動きを弱める治療法のこと。
周囲の筋肉の補助効果が強化されるので、皮膚がひっぱられてシワが改善されます。
ヒアルロン酸とPRP皮膚再生療法とボトックス注射の比較
「従来のPRP」より血小板の濃度を数倍に濃縮した「PRP皮膚再生療法」と
「ヒアルロン酸注入」と「ボトックス注射」による比較をしてみました。
効果 | 適応部位 | 持続期間 | 効果が見られるまでの期間 | 欠点 | |
ヒアルロン酸 | 肌のハリを作る 深いシワを改善する 鼻やあごを形成する |
●中程度・深いしわ、たるみ ※細かい目元の小じわには注入できません ●ニキビ跡の凸凹 ●豊胸 |
約1~2年で完全に吸収されます。 | 注入直後から | 効果が1~2年 |
往来のPRP | 肌を若返らせる 目の下のクマを改善する 薄毛を改善する |
●目元の小じわ ●ニキビ跡の凸凹 |
約1年で吸収されますが、成長因子により肌の若返り作用が持続します。 | 2ヶ月後から | 効果が弱く、即効性がない |
PRP皮膚再生療法 | 肌を若返らせる 目の下のクマを改善する 薄毛を改善する |
●目元の小じわ、深い眉間にしわ、法令線のたるみなど顔のすべてのしわ・たるみ ●ニキビ跡の凸凹 ●首のしわ |
約2年で吸収されますが、成長因子により肌の若返り作用が長期的に持続します | 2週間後から | 即効性がない |
ボトックス注射 | 小じわを改善する エラを小さくする 発汗を抑える |
額、眉間、目尻、口元、あご、エラ、脇 | 約半年 | 2~3日程度から | 効果が約半年 |
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シワ・たるみの部位別、適応治療
●額のシワや眉間の縦ジワ
額の横ジワや眉間の縦ジワは“表情ジワ”とも呼ばれ、
筋肉を動かす時の癖で折りたたまれたシワになります。
このシワは、筋肉を弛緩させる薬剤をつかったボトックス注射の選択が一般的ですが、
PRP治療も適応になります。
ボトックス注射では、筋肉の弛緩により目が重たく見えてしまうケースがあり、
最近はPRP治療を選択する方が増えています。
●ほうれい線・マリオネットライン
ほうれい線やマリオネットラインは、即効性のあるヒアルロン酸も良いですが
PRP皮膚再生治療が最適です。
衰えた肌内部の組織を活性化して、個人差はありますが長期間ふっくらと
深いシワを改善します。仕上がりも自然です。
●フェイスラインのたるみ
顔のたるみの一番大きな要因は、支持靭帯のゆるみです。
そのためPRPを注入しても、あまり効果が期待できないです。
フェイルラインのたるみには、糸で引き上げる治療や、HIFU治療などがおすすめです。
●頬の凹み
こめかみの凹みと同じく大量にPRPを注入するため、膨らみ方が予想できず、
PRP皮膚再生での治療は難しいので、全体のボリュームをつける治療では脂肪注入が向いています。
●鼻の下の細かいシワ
ボトックス注射が適応です。
鼻の下はあまり脂肪組織がなく、皮膚のすぐ下は口輪筋という筋肉になります。
PRPは局所の組織を増やす作用があるため、
筋肉が増成してしまい、仕上がりが悪くなります。ここはPRP治療は避けたほうが良いです。
●髪の毛の生え際
女性に多いびまん性の薄毛で、生え際が後退してしまっているケースでは、
生え際や頭皮全体にPRPを注入して育毛治療を行うことができます。
生え際の毛は細い毛が多く、PRP治療によって毛髪が太くなるため、
毛の密度が高まり濃く見えるようになります。
●首のシワ・手の甲のシワ
PRP治療がおススメです。ハリが出て肌が若返ります。
自然にシワが目立たなくなります。
※ヒアルロン酸は、薬剤自体には人体に安全性が高くても、
粒子が大きいために、塞栓症を引き起こす可能性があります。
特に、目の下や眉間付近は、皮膚が薄いため塞栓症のリスクが高いので
皮膚の薄い部位や、浅いしわなどは、不自然なふくらみがでてしまうので向いていません。
またヒアルロン酸は触った時に少し固い感触があります。
※PRP皮膚再生医療は、広範囲に浸透していき、
自身の自己修復能力でコラーゲン線維にハリを持たせていくため、
自然に内側からふっくらとする。
皮膚の薄い部位や浅いしわも治療が可能。
自分の血液を使用した細胞からの若返り治療なので感触は自分の皮膚です。
ヒアルロン酸・PRP再生療法・ボトックス注射の値段
全て自費診療になります。
クリニックによって価格は違いますが、大体の目安として判断して下さい。
ヒアルロン酸:1万~10万円
ボトックス注射:3万~5万円
PRP皮膚再療法:10万~20万円
ナース美奈子のまとめ
シワは皮膚内部のコラーゲンが減少して弾力が弱まり、
ひずみができてシワとなります。「ヒアルロン酸注入」は
そのひずみにヒアルロン酸を注入することで内部からふっくらとさせ
シワを解消しますが、「PRP皮膚再生医療」は広範囲に働き、
自己治癒力によって、シワを改善していく治療法です。
ヒアルロン酸は、即効性はありますが、
いずれ無くなりますから吸収されて無くなったら、
また補わなければなりません。
PRP皮膚再生療法は細胞の修復は、注射するごとにプラスに働きますから、
自然なエイジングケアになりますが、即効性がありません。
「ヒアルロン酸注入」や「PRP皮膚再生医療」効果のメカニズムが異なりますので
自分に合った治療法を見つけて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました(*^▽^*)
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