ビタミンCには抗酸化作用、美肌、美白に効果があることは有名です。
スキンケアで取り入れている方は殆どですか
サプリメントやドリンクなどで取り入れている方も多いです。
美容クリニックでは、美白点滴、アンチエイジング点滴など
色々点滴治療はありますが、
近年、美容業界の中で高濃度のビタミンC点滴療法が話題を呼んでます。
高濃度のビタミンC点滴には、
通常サプリメントやドリンクなどで摂取する
ビタミンCの10~50倍を血液中に取りこむことで、
ビタミンCの抗酸化効果・アンチエイジング効果を
全身に行き渡らせてくれるとかなり人気の点滴です。
高濃度のビタミンCを点滴の効果は?危険性は無いのか、
副作用や価格など解説してます。
是非参考にして下さい。
スポンサードリンク
高濃度ビタミンC点滴とは
現在、アメリカにおいてがん手術後の再発防止や、
がんの治療法として研究が進められている最先端のがん治療法です。
高濃度ビタミンCを点滴で直接静脈に投与すると、過酸化水素を生成し、
正常な細胞を傷つけずにがん細胞に作用する抗がん効果を発揮します。
ビタミンCに美白・美肌などの効果があることから、美容でも使用されるようになりました。
高濃度ビタミンC点滴は、サプリメントやドリンクで補うのと違って、
血管にダイレクトに注入するので高濃度で細胞に届きます。
そのため全身のビタミンCの血中濃度が急激に上がり、
短時間に全身に行き渡ることで、細胞内にたまった酸化ストレスのリセット、
細胞の活性化による若返り効果を促進され、
身体の中から若く、美しくなるアンチエイジング治療です。
ビタミンCが不足すると・・・
- 肌にハリがなくなる。しみやそばかすができる。
- 免疫力が弱まり、病気になりやすくなる。
- 歯茎から出血しやすくなる。
- 疲労感や脱力感、神経の失調が起きる。
- アレルギー症状が出やすくなる。
- 骨や筋肉が弱まる。
- 貧血や切傷が治りにくくなる。
- 発ガンリスクが高まる。
経口摂取と点滴療法の違い。
ビタミンCは水溶性なので、多く摂っても余剰分は尿として排出されます。
ビタミンCの血漿濃度は、およそ400mg/日で飽和すると報告されています。
そのため、ビタミンCを大量に経口摂取しても、血中濃度はある一定以上から上がりません。
ところが、直接静脈内にビタミンCを点滴で大量投与すると、
経口摂取の数十倍の量が血管内に行き渡ります。
こうしてビタミンC血中濃度を高めることにより、
ビタミンCを必要とする各器官に直接行き渡らせ、
経口摂取とは異なるレベルの作用、
各種疾患の予防や高い美容・アンチエイジング効果が期待できます。
※通常サプリメントやドリンクで摂取するビタミンCは1,000~2,000mgくらいですが、
高濃度ビタミンC点滴では、大体25,000~50,000mgのビタミンCを利用します。
(美肌&健康増進には25,000mg、癌治療には50,000mg)
こんな悩みの方に高濃度ビタミンC点滴がおすすめ
- 肌荒れやシミができやすい
- 肌のはり、つやの改善をしたい
- 美肌、アンチエイジング効果
- ニキビができやすい、吹き出物が治りにくい
- 疲労やストレスが多い
- 二日酔い・冷え性・肩こり
- 免疫力を上げたい
- がん予防・再発予防をしたい
- 心疾患、冠疾患を予防したい(動脈硬化の予防)
- 老化・生活習慣病予防をしたい
- アトピー・アレルギー体質
- タバコを吸われる方は、ニコチンによりビタミンCが破壊されるので、おすすめです。
高濃度ビタミンC点滴の効果・効能
●コラーゲンの生成促進(肌のハリ・弾力を取り戻す)
健康な皮膚や血管、筋肉、骨などを作るのにコラーゲンは欠かせません。
ビタミンCは繊維芽細胞の働きを高め、コラーゲンの生成を促進する作用があります。
●メラニン生成の抑制(肌のシミ予防・改善、美白効果)
肌が紫外線を浴びると活性酸素が発生し、肌を守るためにメラニンが生成されます。
これがシミのもとになります。
ビタミンCはメラニン色素の生成を抑え、シミをできにくくする効果がある。
また、肌のターンオーバーを正常化する作用もあり、
できてしまったシミを薄くする効果も期待できる。
●ニキビ予防
ビタミンCはターンオーバーを活性化する作用があり、
毛穴もつまらなくなって、ニキビやニキビ跡の色素沈着も解消できる。
また、皮脂の分泌を正常に整える効果もあり、ニキビができにくい環境を作ってくれる。
●疲労回復
ビタミンCには酸化ストレスを改善するとともに、
副腎のホルモンの分泌を正常化する働きがある。
副腎は不調の時に体を守ってくれるホルモンを出してくれる一方、
ストレスがかかりすぎると疲れたり立ちくらみしたりするため、ビタミンCを補うことが効果的。
●免疫力向上
ビタミンCはリンパ球の働きを活性化し、抗ウイルス作用のある
インターフェロンを増やす。
そして、免疫力を向上させ、風邪やウイルスなどによる感染症を予防できる。
●肌荒れ
ビタミンCは肌のコラーゲンを合成してふっくら整えると同時に、
肌にダメージを与える活性酸素を抑えて肌荒れを防いでくれる。
●がん予防作用
ビタミンCは抗酸化作用により、がんの原因となる活性酸素を無毒化します。
また、胃がんなどの原因となるニトロソアミンの生成を抑制し、
抗がん作用のあるインターフェロンの生産を促すのでがん予防効果があります。
●抗アレルギー作用
ビタミンCの抗ヒスタミン作用により、アレルギー疾患が緩和します。
点滴を受けることができない方
・G6PD欠損症の方
・腎機能が低い方
・栄養状態の悪い方
・人工透析中の方
・重篤な心不全がある方
・重症な不整脈の方
・大量の腹水がある方
・強い浮腫のある方
・妊娠中の方
・コントロール不良の糖尿病の方
高濃度ビタミンC点滴は危険?
G6PD欠損症(赤血球膜の遺伝性酵素異常がある)の方が、
高濃度ビタミンC点滴を受けるのは危険です。
この状態で高濃度ビタミン点滴を受けると、
重傷の急性溶血性貧血発作を起こす危険があります。
※点滴施行前に必ず採血(G6PD検査・腎機能検査など)をして
高濃度ビタミンC点滴が出来るか確認してくれます。
超高濃度ビタミンC点滴の副作用
●点滴痛(血管痛)点滴刺入部位、あるいは周囲の痛み
これは比較的多く見られます。
ビタミンCの量(浸透圧)や点滴速度、血管の状態などが関係します。
こういった条件で起こる痛みに対しては温めたり、
点滴の速度をゆっくりにしたりすることで対処できます。
その他、点滴という行為に伴う点滴漏れ、刺入部の感染、
内出血などが起こる可能性はゼロではありません。
●吐き気や頭痛など
ときどき見られる副作用ですが、点滴の速度や、患者さんの全身状態などによります。
点滴の速度をゆっくりにするなどして緩和できます。
●低血糖 めまい、冷や汗、疲労感
ビタミンCはブドウ糖と構造がよく似ています。
そのため体はビタミンC点滴によってブドウ糖が入ったと勘違いをして、
血糖を下げるインスリンを分泌することがあるのです。
低血糖になりやすい人は事前に食事をできるだけ取ったり、
点滴中に飴などで糖分を摂取したりしながら受けるのもいいでしょう。
●喉の渇き
高濃度ビタミンC点滴を施術した後は、喉の渇きを覚える方も多くいます。
ビタミンCを吸収するのに水分が必要になり、
さらに利尿作用もあって身体の水分が抜けやすくなるからです。
減ってしまう水分を補うために、ミネラルフォーターなどでこまめに水分補給しましょう。
●眠気、ボーっとする
おもにビタミンCの抗ヒスタミン作用によると考えられています。
抗ヒスタミン作用とは、花粉症のお薬を飲むと眠くなるのと
同じメカニズムによるものです。一時的なものなので特に心配はありません。
●低カルシウム血症
ビタミンCはカルシウムを尿として外に出す働きがあります。
カルシウムは減ると、筋肉の痙攣や痺れ、痛み、抑うつ状態になりやすいです。
カルシウムのサプリや製剤を投与すれば、早く改善できます。
スポンサードリンク
ビタミンCの経口摂取は効果はない?
ビタミンCはいくらとっても効果がないと言われますが、
効果が全くないわけでは無いです。
ビタミンCのような水溶性ビタミンは経口で過剰に摂取しても、
その効果が全て体中へ浸透しきる前に尿によって排泄されてしまいます。
尿に排出される前に浸透できれば良いのですが・・・
なので、ビタミンCは大量に経口摂取しても
あまり効果が無いと言われることが多いです
しかし
高濃度のビタミンCの点滴は直接、血管から入れることで、
尿として排泄される前にビタミンCの血中濃度を一気に高めることで効果が得られます。
少ない量のビタミンCを注入しても、効果は殆ど無いですが、
高濃度ビタミンC点滴は効果があります。
※高濃度ビタミンC点滴療法には、日本でも急速に普及する
ビタミンCの点滴治療の安全性の確立、エビデンス(学術的裏づけ)の
蓄積を目的に2007年に高濃度ビタミンC点滴療法学会が発足され、
研修を終え、認定試験があり、合格すれば認定医の資格がとれます。
高濃度ビタミンC点滴のおすすめ頻度
抗加齢の場合
15~25gを2週間ペースで2~5回点滴
抗がんの場合
50~75gを週に1,2回の点滴を、2週間ペースで継続
※治療は、疾患や体質によって個人差があるため、状況に応じて医師とご相談ください。
高濃度ビタミンC点滴の価格
自費診療なのでクリニックによって異なります。
25gで大体10000円前後
50g:大体17000円前後
75g:大体20000円前後
どのクリニックにもセット価格があります。
もちろんセット価格がお得です。
ビタミンC製剤は国産じゃダメ?
一般的なビタミンC製剤は品質維持のため防腐剤が添加されていますが、
アイルランドで製造されたMylan社製の防腐剤不使用の
超高濃度ビタミンC製剤を配合され
アメリカやカナダでの臨床試験に唯一採用された安全性の保証された製剤です。
高濃度ビタミンC点滴を取り扱っているクリニックの殆どが使用されています。
ビタミンC製剤には防腐剤が入っていたり、
安全性が保証されていない製剤も多く出回っていますのでご注意ください。
アイルランドで製造されたMylan社製より、国産が良いと思われがちですが
韓国産や国産の点滴用ビタミンC製剤には防腐剤が添加されています。
ですから、国産のビタミンC製剤で高濃度ビタミンC点滴療法を行うと
防腐剤が25~50倍も体内に入ってしまうことになりますので身体に良くありません。
繰り返し体内に大量に入れるからこそ薬品の品質は特に重要です。
ナース美奈子まとめ
ビタミンCは口からいくら大量に摂取しても、
余剰分は体内に吸収されず排泄されてしまいます。
高濃度ビタミンC点滴をすることで、
内服では絶対に摂取出来ない量のビタミンCを補給できます。
点滴なので即効性もあり、
エイジング効果や疲労回復効果が期待できます。
1回でも高い効果を得ることは出来ますが、
血中の成分濃度をキープすることで、より高い効果が持続します。
継続して受ければ、1回の持続期間が長くなります。
美白・美肌を維持したい方、
最近疲れているなと感じている方などにおすすめです。
今話題の高濃度ビタミンC点滴療法出来ない方もいますので
気になる方はしっかりカウンセリングをして納得してから受けて下さいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました(*^▽^*)
日本ブログ村と人気ブログランキングに参加しています
良かったら応援してください(#^.^#)