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しわ、たるみにはアクアミドは危険?ヒアルロン酸との違い/美容ナースが解説

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加齢と共にしわやたるみが気になってきます。

ライン(しわ)があると少し老けた印象に見えてしまいます。

プチ整形という言葉の登場とともに、コラーゲンやヒアルロン酸、

ボトックスなどの注入剤の需要は急激に増加しました。

一度は、ヒアルロン酸注入を考えられた方はいると思います。

ヒアルロン酸注射は簡便ですし、直後鏡を見た時の感激も大きく、

「こんなに簡単にきれいになるのだったらもっと早く来ればよかった」言われる方が殆どです。

しかし、ヒアルロン酸の効果は、3か月から6か月、

長くて1年程度経つと吸収されてしまいます。

注入を受けられる方で良く聞かれる言葉は、

「何度も注射したくない」、「長持ちする方がいい」と言われる方が多いです。

みなさんのニーズから生まれた製品の1つがアクアミドです。

永久的効果が期待できるとして登場した製品です。

ここで注意すべき重要なことがあります。

今回は、アクアミドとヒアルロン酸の違いを解説しています。

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アクアミドとは

ヒアルロン酸に似た非吸収性の注入剤です。

ヒアルロン酸に比べ持続期間が長いのが特徴です。

アクアミドとは97.5%が水、2.5%がソフトコンタクトレンズの原料である

ポリアクリルアマイドと言う成分でできています。

目に入れられる程、安全性の高い成分なので、

アレルギーなどが起きにくいのが特徴です。

非常に柔らかい成分なので術後に違和感が出ることもありません。

ヨーロッパでは10年来の実績を持っている注入剤です。

アクアミドの特徴と効果

アクアミドは目のまわりなど細かいしわには向いていません。

法令線など深いしわ・たるみの改善に適しています。

アクアミドを肌へ注入することによって、しわの除去、鼻を高くする、顎のラインを整える

唇をふっくらさせる、フェイスラインのリフトアップなどの効果が得られます。

アクアミドは、ヒアルロン酸やコラーゲンと異なり、生体内で分解吸収されません。

アクアミド自体が吸収性の成分であるため、体内には吸収されることはなく、

一部が永久的に残ります。効果は半永久的です。

アクアミドは危険?

ヨーロッパの美容整形では、約10年以上にわたって使用されているアクアミド。

けれども、日本ではアクアミドの使用によるトラブルの報告や危険性も示唆されています。

アクアミドは注入後、数年を経過すると、

高い確率で注入部位、あるいはその周辺組織と

炎症反応を起こし異物肉芽腫に変化していきます。

アクアミドは体内に吸収されず、半永久的に効果が続くのがメリットですが、

逆にいえば、失敗したら修正するのが非常に困難です。

注入するだけで簡単に施術ができるため、

プチ整形にも用いられているアクアミドですが、

注入されたアクアミドは周辺組織(脂肪や筋肉)の中に込んで、

完全に除去することが困難であり注射器で吸い取ることは極めて困難です。

元の状態に回復することはほとんど不可能で、

切開して取り除くしかありません。

傷跡が残ってしまうというリスクもあります。

※人の体は基本的に自分の体のものではないものが入ってくると

「異物」だと認識し、たとえ注入時は問題がなくても、

10年後、20年後になって突然拒絶反応を起こすことがあります。

アクアミドによる合併症とリスクの報告

アクアミド(ポリアクリルマイド ハイドロジェル)とは、

4.0%のポリアクリルマイドと、水96.0%の水で構成された非吸収性の注入剤です。

アクアミドは体内に吸収されず、

体の組織と一体化することから効果が長く続くといわれています。

しかし、一方では異物反応が起きたり、血管内塞栓や血流障害、

二次感染などの合併症が起きたという報告が出ています。

さらに、注入して長期間体内に存在するため、

数年たってから弊害が色々と報告されるようになってきました。

代表的な弊害は「異物肉芽腫」と呼ばれる腫瘍を形成することです。

放置して長期間その場所にとどまると、周辺組織と異物反応を起こし

慢性的な炎症を起こし、結果的に異物肉芽腫を形成したりするリスクや、

発がん性も示唆されていることが知られてきました。

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ヒアルロン酸注入とは

ヒアルロン酸は、体内で自然に生成され、存在している成分です。

そのため親和性が高く、アレルギー反応が起こりにくいとされています。

ヒアルロン酸は、元々、私たち人間の皮膚の真皮部分にも、存在している成分ですが

加齢に伴って減少するため、肌のしわやたるみなどが生じます。

そのため不足したヒアルロン酸を皮膚に注入することによって、

しわやたるみを解消し、肌にハリを与えてふっくらさせることができるのです。

アクアミドとの大きな違いは、元々体内に存在している成分であって

異物ではないということ、半永久的ではなく時間の経過とともに体内に吸収されます。

ヒアルロン酸注入が出来る箇所

目の上のくぼみ・目の下のクマ・頬・頬こけ・ほうれい線

おでこのしわ、こめかみ、ゴルゴ線、顔のリフトアップ

鼻を高くしたい、輪郭・アゴをシャープにしたい、唇のボリュームアップ、

涙袋、豊胸(バストアップ)まで幅広く対応可能です。

注入する部分によってヒアルロン酸の種類や硬さなどを変えて

注入している美容外科・美容クリニックが殆どです。

※注入部位や症状に合わせてベストな「ヒアルロン酸」を選ぶことが、

美しい仕上がりを叶えるポイントです。

ヒアルロン酸注入の注意点

 

元々、私たちの体内に存在しているヒアルロン酸は時間の

経過とともに体内に吸収されることもあって、

アクアミドのような危険性はあまりありません。

ただし、施術者の技術が未熟だったり、

適切なヒアルロン酸製剤が使われていない場合は、

注入部分が炎症を起こし膿が溜まって腫れあがってしまったというようなこともあります。

アクアミドとヒアルロン酸注入の違い

アクアミドとヒアルロン酸は、どちらもしわを除去したり

肌をふっくらさせるなど、同じような効果を持っています。

アクアミドは体内に吸収されず、半永久的に効果が続きます。

ヒアルロン酸は元々体内に存在している成分であって異物ではないということ、

半永久的ではなく時間の経過とともに体内に吸収されていくことが大きな違いです。

美容外科・美容クリニックの選び方

大きく分けて3つです。

・「溶けない」「消えない」とうたっている注入剤は避ける

・形成外科・皮膚科医として、最低3~5年の診療経験があるドクターを選ぶ

・形成外科学会、美容外科学会などの学会認定医が常勤している医療機関を選ぶ。

詳しくは下記を参考にして下さい。

※最新ヒアルロン酸注射の種類と価格・信頼出来るクリニックの選び方

ナース美奈子のまとめ

少し前に、安全性が高いとのことでアクアミドが非常に流行しました。

しかし、数年経過した今では、違和感等を感じ、除去したいとの

相談が非常に増えてます。

やはり、非吸収性の注入剤は危険が多いです。

「半永久的に効果が持続する」、「安全性が高い」などと宣伝され、

未だにアクアミドを取り扱っている、クリニックがありますが、

実は高いリスクを伴います。

今から注入される方は、高いリスクを得てまでする必要はないと思います。

海外では安全性があっても、数年たって、副作用、トラブル報告が出ています

日本では、安全・信頼・安心出来るものを重視していますので

今はアクアミドを取り扱わない美容クリニックが増えてます。

過去にアクアミドを注入された方でも現在何も無い方も勿論いますが、

美容治療はなるべく戻れる、戻せるものを選択する方が良いです。

しわ、たるみ治療の注入剤を選ぶのであれば国内承認品をお勧めします。

また非吸収性の注入剤は「アクアミド」だけでは無いです。

「何度も注射したくない」、「長持ちする方がいい」と言う

気持ちは凄く解りますが、注入を考えられている方は

安心できるヒアルロン酸を選んで下さい。

最後まで読んで頂きありがとうございました(#^^#)

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